6年生の男の子のお母さん。
「先生!永久歯が曲がってはえてきました!!」
そうなんです。はえるスペースがないと
永久歯はなんとか出てこようと もがくので
本来とは違う場所から出てきたり、
狭いところをくぐり抜けるように少し回転しながら、どうにか出てきます。
今回の子は後者の方ですね。45度くらい回転(捻転と言います)して出てきました。
よく見ると、その奥に最後の乳歯(第2乳臼歯)が、まだありました。
下の図をよーく御覧ください。
第2乳臼歯(=Eと書いてある歯)はその後から出て来る大人の歯(第2小臼歯=5番歯)よりも大きいのです。
これを「リー・ウェイスペース」と云います。
このスペースがある場合、Eの歯の形をスリムにして
手前の永久歯が出て来るスペースを作ってあげると
本来の出る位置に治ってきますよ。
左の写真は削った乳臼歯です。
赤くなっているところ(2ヶ所)を削って
スペースを作っています。
その下に見えているのが
曲がってはえてくる途中の
第1小臼歯ですね。
定期的にチェックしているからこその
処置ですね。